好きにさせて
第3章 出張
あ、や、ヤバい
俺は何故か
とっさに
やらしいサイトを閉じて
茜からのメールを確認した
『返信遅くなってごめんね。
綺麗な写真ありがとう。
やっぱり出張うらやましいな。
お土産、楽しみにしてるね』
今までのこと思うたら
なかなかの長文
初めての4行メールに
テンションが上がり
俺は急いで返信を打った
『お疲れさん。
もう仕事終わったんか?』
質問すれば
また答えが返ってくるやろう
という作戦や
これでええ
送信……
あ、ちょ、ちょっと待て
確か
すぐには返信したらあかんて
後輩が言うてたよな…
あー
けどあかん
何分後ならええんか
謎のままや
くそーーー
いや
もうええ
茜が寝てまうかもしれへん
このままやったら
俺は寝られへん!
茜、頼む
引かんといてくれ!
そう思いながら
俺はメールを送信した