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好きにさせて

第4章 約束



その日から俺は

藤沢を「茜」と呼ぶようになり

茜は俺を
「尚」と呼ぶようになった



けどそれ以外にやってた
『付き合ってる振り』というのは
今思えば
あまりにも幼稚なものだった


同じストローを使う
とか

手を繋いで歩く
とか

お互いの部屋に
遊びに行く

とか。



その頃の俺達にとっては

とてつもなく
ドキドキして

親には
言えないことのように
思えてたけど。

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