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好きにさせて

第4章 約束

「あ〜〜疲れたぁ〜」


茜と電話をした3日後
久々に部屋に帰ってきた俺は
ソファに身体を預けると
早速茜にメールを送った


『帰ってきたでー。
土産渡したいんやけど
日曜日は夜勤やねん。
月曜日の夜にでも
飯、食いにいかへんか?』


月曜日、小夜は休み

せやから
ゆっくり茜と話たい
そう思うたんや


『おかえりなさい。
お土産ありがとう。
楽しみにしてるね。
月曜日、大丈夫だから
場所と時間決めてくれる?』


『おぅ、わかった。
またメールするな』


『うん。
メール待ってるね』


待ってるね


なんや知らんけど

俺は
この言葉に弱いらしい


俺は顔をニヤけさせながら
情報通の後輩に電話をかけた


「あ~俺、今大丈夫か?」


「あ、はい。
出張お疲れ様です。
で、どうしたんですか?」


「あのな
月曜日定休日やない店で
カジュアルなイタリアン。
カジュアルやけど
できればザワついてない店で
ちょっと静かに飲める感じ
教えろ」


「ちょ、そんな急に」


「ほな明日会社で聞くわ」


「あ~、はい。了解です」


「ほなよろしくな~」


まだ地元の情報が薄い俺は
場所のリサーチを後輩に頼み
茜からのメールの
『待ってるね』
を、読み返した



おぅ



待っとけ


店は
俺が調べてるわけやないけど




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