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好きにさせて

第5章 部屋

「ごめんね・・」

俺が謝ったからか
茜も中に入るなり
俺に謝った

「いや、ええねん。
ええけどちょっと待っててな!
あ、いや上がって待ってろ。
タオル持って来るから」


俺は
そう言い残して風呂場へ移動し
急いで服を着ると
タオルをつかんで
茜のもとへ戻った


「すまん、メール気付かへんで
大丈夫か?
結構濡れてんで」


「傘、意味ないくらい降ってて・・
でも大丈夫」


茜は俺の渡したタオルで
濡れてしまった服を
拭いてたけど
それも意味がなさそうなくらいやった


「あかん、風邪ひくで。
着替えたほうがええ。
着るもん貸したるから」


「大丈夫大丈夫」


「あかんて」


俺が大丈夫やないわ

今日は仕事着のまま
俺の部屋に来た
茜のシャツの色は・・白

そのシャツが濡れてるとか
鼻血出そうや
頼むから着替えてくれ


半ば無理やり
茜の手を引っ張り
寝室に連れて行くと
俺は引き出しから
何着か適当な服を取り出して
ベットの上に放り投げた


「どれでも着れそうなもん
着てええから。
あ~ゆっくり着替えてええからな。
向こうで待ってるな」


そう伝えると
あんまり茜を見ないようにして
ドアを閉め

俺は目を閉じて
考えた


部屋の中に

まずいもん・・なかったよな・・









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