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好きにさせて

第6章 添い寝



しばらくすると

茜は
抱きしめる手の力を緩め
俺の腕の中にいるまま
俺を見上げた


そんなことされたら
キス
したなるやないか…


「ちょっとは
元気になったか?」


「うん」


うんって言われたら
俺も手を緩めなあかん

けど
茜と離れたくなくて


「こうしてたら
あったかいから
ずっとこうしてたるわ」


とか言いながら
俺はまだ
茜をゆるく抱きしめていた


「ねぇ、尚」


「ん?」


「ヒゲ…」


「ヒゲ?」


「触ってもいい?」


「かまへんけど?(笑)」


そう言うと
茜はモゾモゾと
布団の中から手を出し
俺の顎髭を指でなぞった


「くすぐったいやんけ(笑)」


「気持ちいい(笑)」


ほんま可愛いいなぁ…


「休みやから剃ってないねん。
なんや、髭フェチか?」


「ううん。
触ったのすごく久しぶりだから」


そう言いながら
顎髭を見つめる茜の頰に
顎髭をすり寄せると


「きゃっ」

と言いながら
茜はふんわりと笑った


「やっぱえぇなぁ」


このまま
俺のものにしたい


「なにが?」


茜のこと、全部


「癒されるわ」


「…そう?」


「毎日茜が
おってくれたらええのにな」


そう言いながら
また茜に腕を回し
腰のあたりを抱き寄せると


「な、尚…」


茜が
軽い抵抗をみせた


「わかってる。
なんもせぇへん。

ほんまに
なんも…

こうしてるだけや」


そう言うたけど

ほんまの
俺は


Tシャツの中に
手を入れたいとか

茜の尻を
触りたいとか

キスしたいとか…

そんなことばっかり
考えてて


けど
とにかく


勃たんようにとせな


とも思っていた





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