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好きにさせて

第7章 誓い


茜は
なんで俺の事
好きになってくれへんのやろう


キスしても
嫌がらへんし
泊まりにも来てくれて
デートの誘いも
めちゃくちゃ喜んどったのに。



茜は玄関で靴を履くと
一度俺に振り向いて
「またね」
と笑って見せたけど

お互い
なんや引っかかってる感じで
変な空気が流れていた


せやから
茜が帰る時に
しようと思っていたキスを
俺はできないまま
茜を見送ったんや


ほんまは

恋人みたいなキスを
したかったのに




「はぁ・・・」


茜がドアを閉めて
急に静かになった部屋でひとり
俺はソファに座って
大きな溜息をついた



茜にとって
俺はただの
逃げ場所でもええとか
思うてたけど


俺はやっぱり
茜を手に入れたくて

このままいけば
なんとかなるんやないかと
思うてるんやろう


せやから
茜があんなこと言うと
腹が立つんや



小さいなぁ




自分

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