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元カレとヨリを戻したのは夫が浮気をしていたせいじゃなくて

第13章 知っていた事実と知らなかった事実□胡桃SIDE□

「ぃッ……今さら何を……」


久し振りに口を開けたせいで口ごもる。


……それだけのせいじゃない。


激しく動揺してしまっている。


「ん?うちら何も言ってないけど。
どうした?胡桃ちゃん。今さら何だって?」

「ホント……お二人には敵いません。
ただ、私は斗真と離婚するつもりは
ありませんから」


それは紛れもない本心。


「斗真が胡桃ちゃんと離婚したがってても?」

「そんな仮の話をされても……」

「じゃ、仮じゃなければ離婚するのね?
斗真が胡桃ちゃんと離婚したいことを
証明すればいいんでしょ?」

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