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斗真さんと私の間に
許された時間の一時間半は
あっという間に過ぎてしまった。


「慌ただしくなっちゃってごめん。
今夜、時間ある？」


社長室以外での
初めてのデートの誘い。


それなのに……


「今夜は……ごめんなさい……
喫茶店の皆で飲み会があって……」


私以外の従業員は忙しく
やっと今夜、予定を合わせられた。


だから私だけがドタキャンと
いうわけにはいかない。


「そっか、残念。懲りずにまた誘ってもいい？」

「ぅんッ。絶対ねッ」


『チュッ』