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元カレとヨリを戻したのは夫が浮気をしていたせいじゃなくて

第26章 愛人からの旅立ち♡範子SIDE♡

店の鍵を開けようとすると……


「すみませーん」


声が聞こえた方に振り返ると
先程本屋で遭遇した男性だった。


「やっぱりこれ、お譲りします」

「その為にわざわざ追い掛けて
くださったんですか?」

「店員さんが、この本は絶版だと
言っていたので」

「でしたら尚更、頂くことは出来ません」

「だったらお貸しするので。
それなら納得して頂けます?」


ちょっと強引だけど……

嫌じゃない強引さ。

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