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つまりだ…

志帆は
大作と夫婦でありながら
同時に別の男性と
深い関係を
しかも複数の男性と継続していたのだ

『母さん…なんで…？』

海は頭の南かが真っ白になりながら尋ねた…

『私でもわからない…　ただ…血かな…。』

どうやら
寺山の血には
息子の嫁や
兄弟の嫁に性的な衝動を感じてしまう…
そんなDNAが系譜として
組み込まれているかもしれない……

志帆も強引に迫られて
落城した…
そして開発されたのだ…

大幸が亡くなり
大吉も若くして亡くなると…
開発され切った志帆は身体をもて余して…
今も五十路を過ぎても
大作に秘密で男を食べ続けているのだ

まるで蜜蜂を誘う
甘い蜜をたたえた花のように…。


志帆はなぜあのとき
忍にその事実を伝えたのか…



…………まあ
俺は自由人だったからなぁ
子供の頃から……

きっと母さんも俺には
心のなかに蓄積した罪悪感や背徳感を
吐き出したかったんだろうなぁ…あの時…。