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蜜蜂オヤジ。

第17章 懐かしい昔と狂気な夜。

すると
ふと振り向いて
柚さんに話しかけようとした俺の視界に
服を一枚ずつ脱ぎ始めている
柚さんを発見した!



ナ、ナ、ナ、ナ、なに、なにを?

『柚さん?』
俺は事態が飲み込めなくて
つい名前だけを呼んだ。


柚さんは
『会いたかったの…。菫をダシにしてお父さんに会いに来たかったの… 』
と柚さん自身も
自分のしようとしているはしたない行為に
躊躇と動揺が
混ざりあったような
切ない表情が浮かび上がっていた…


『えっ?しかし…新幹線の時間が…』

俺がそう言葉を発しようとした瞬間…

全裸の柚さんが
俺に抱きついてきた!


『あの夜から…私…お父さんのいう通り、ニコニコしてました!いこにしてました!忍もそうしていたら、ちょっと私のこと構ってくれるようになったし…。大も最近のママちょっと可愛いって言ってくれるようになりました… だから私…もっともっとお父さんに可愛がってもらって…もっともっと可愛いげのある女になりたい!』

俺に抱きついて
一気に思いの丈を伝えようとする
柚さんの身体が震えている…

アァ…柚さんは
今、ありったけの勇気で
こんな70歳のじじいを求めてるんだね…


俺は健気に
菫さんまで口実にして
大阪からはるばる俺に愛されに来た
柚さんが愛しくなった…。

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