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蜜蜂オヤジ。

第29章 年の始めに…。

柚が忍とともに大をつれて
大阪から来た時には
すでに大作は息を引き取っていた…。


柚は
大作の逞しさと優しさを
忘れないだろう…
柚は忍や桜が驚くほど号泣をした。



菫は柚から大作の訃報を受けて
葬儀に駆けつけた…
そして
柩に額をつけて
『お父さん…。ありがとうございました… ー幸せになるから見守っていてください…。』
そう心のなかで
呟いた。


海は自由人である…

海外から
戻ってきて
『オヤジーーーーーーーー……………!』と
心のそこから
絶叫したのは
その半月後であった…。

海は大作の墓前に
缶ビールをそっとおいて
『天国では…母さんを寝とられないように大事にしろよ!』
そうささやいて
再びカメラを抱えて
自由人の日々に戻っていった。

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