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蜜蜂オヤジ。

第4章 禁断の一人遊び。

桜は母子家庭で
生まれ育ったためか
年上の男性に魅力を感じてしまう傾向があった

だからか
6歳年上の薫と知り合ったときに
ああ…
たぶん私はこの人と結婚するんだろうなぁ…
そう感じた。

長男のカケルが生れたてからは
夫の薫は仕事も順調で
家庭を省みなくなるほど
仕事に熱中してしまったために
まだ
赤ちゃんだったカケルの育児と家事の両立に
イッパイ一杯になることもあった…


そんなときに
いつも桜を励ましてくれたのが
薫の母である志帆であり
父のジイジこと大作であったのだ


桜と薫の間に2人目のテルが生まれても
薫は家事と育児を
桜にすべて任せる日々が続いていた


桜は
時にいいようのない孤独を感じたりもしたが
たまに
訪ねてきてくれる
大作と志帆の優しさに
何度も救われる気持ちになっていた。


なので
薫の海外赴任が決まったときに
桜はテルが生まれたばかりという理由で
薫と海外へ一緒に赴任することを拒んだ…


『知らない国で、家庭を省みないで働かれたら、私…たまったもんじゃないわ!』

それが桜の本音だった…


たまたま志帆が亡くなり
大作が一人暮らしになったこともあり
桜は薫に
大作に来てもらい
薫の留守を守りたいと提案したのだった…

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