テキストサイズ

蜜蜂オヤジ。

第2章 転機は突然に。

その長男がいったい
なんの用だ?


俺は
『どうした? そうそう、カケルは元気か?』と
孫のようすを尋ねた。

わが家は男系家族のようだ
薫のところも2人の子供とも男子なのだ。
上の孫は
翔【カケル】小学2年生の8歳。
下の孫は
輝【テル】去年生まれたばかりの赤ちゃんだ


『ああ。カケルもテルも元気だよ。デルなんかよちよちとつたい歩きしはじめて、目を話せなくなって大変だよ…。』
と薫は教えてくれた。


『でさ…、父さん、今度の土曜日、久々に会いに行っていいかな?桜【サクラ】とカケルとテルで顔だしたいんだけど。』
と言ってきた。

桜さんというのは
薫の奥さんだ。
薫と5つ違いだから31歳だが
もともとが幼い顔立ちをしていたから
年齢よりも若く見える
可愛らしい嫁さんだ。
久々に桜さんのとを思い出した。

どうやら折入った話があるようだ…、

俺は
『ただ、もう母さんはいないから、来てくれても、ろくなもてなしできないが…』
と答えると。

『大丈夫。十分に予想がついてるから!』
そう薫は笑いながら
答えてきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ