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蜜蜂オヤジ。

第2章 転機は突然に。

そのあと
しばらくリビングで
薫と桜さん夫婦と孫たちと歓談して
久しぶりに
わが家に笑い声が響いた。
庭先から縁側に前足をちょこんとのせて
飼っている柴犬ポチも
こちらに興味津々だ。

ポチは
息子たちがみんな
結婚し独立してこの家を出ていったあと
俺と志帆が
二人になったので
買ってきたペットである。


『……実はさ…父さん、今日はお願いがあって来ました。』
薫は改まって
話を切り出してきた。

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