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『ところで…　イオリさんは今日から働きますか？』
面接が一段落したところで
安木がイオリにそう尋ねた。


イオリは
平凡な毎日から
脱出したら
ミズホのように女としての自信が芽生えたら
旦那の岳人に対する
イライラも解消できるのではないかとも
考えていたので


躊躇するつもりはないわ！


そう覚悟を決めていたので
『はい。そのつもりです。』
と安木に答えた。


『ああ。ハイハイハイ。そうですか～！わかりました。では…』
安木は時計を眺めて

『確かイオリさんは、平日の午後4時までがお仕事可能な時間帯ですよね。今が10時だから、2時間程度の講習を私がさせていただいたあとは、お客さんをとっていただきますね。』

と安木はイオリに伝えて

『さ、こちらの部屋に…。』と
イオリを誘い招き入れた。

イオリのデリヘル嬢としての
講習が始まった。