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ダメビト図鑑

第8章 コレクション04 コバさん~絶倫老人の執拗な慾望

イオリを自宅に呼び寄せた
コバさんは…
おそらくは
70代に入るか入らないかの
若々しくは見えるがおらくは
初老の男性だった。


『こんにちは。初めまして。私、エルフラージュのサオリです。』
と挨拶をするイオリに
コバは
『おお~っ!これはこれは和風美人さんが来てくれた。嬉しいなぁ…。さあ、あがってあがって。』
とイオリをなかに入れた。

イオリが通された
コバの自宅は立派なお屋敷で
いかにも高価そうな調度品が置かれていた


応接間に通されたイオリに

『今日はどんな美人さんが来てくださるかってね。◎楽しみにしてました。ホントはホテルに行って待たないといけないんだろうけどね。ほら、こんなジジイが一人でラブホテルになんて入りにくいでしょ?だから、自宅に来ていただいたんですよ。』
と落ち着いた
柔和な笑顔でイオリにコバは語りかけた。


……ウフッ。よかった…なんか
優しくて
素敵なおじいさまだわ。

イオリはホッとして
コバから差し出された
いい香りのする紅茶を口にした。

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