嘘つきな唇
第4章 *逃避行*
……やがて雪奈から唇を離した……
「……ルウ♪……続きは後でね♪」
「……えー!……雪奈あ~」
「ほらほらルウ♪出来たわよ♪」
「……ヤッター!……
待ってました!早く食べたい♪」
「ルウ♪キッチンで食べましょ♪」
「……うん♪……」
雪奈がいそいそと食事の支度をして居る。
……俺はそんな雪奈を黙って見つめてる……
……俺達の……『いつか』……
……雪奈との幸せの未来予想図……
……『いつか』掴みたい……
……『いつか』この手の中に……
……そして……
その『いつか』は……
そう遠い事ではけして無いと……
……俺は信じてる……
その『いつか』を手に入れる為なら……
……俺は何だってやるよ……
……俺は神様に……
……雪奈にその事を誓うよ……
……だから雪奈は……
……俺の隣でそんな風に優しく……
……毎日微笑んで居てね……