
嘘つきな唇
第5章 *未来予想図*
「あの、お父さんお母さん……
俺ははっきり言って今まともな、
仕事に着いてません。
夜の仕事でバーテンダーをして居ます。
いずれ東京を離れ大阪に住むつもりです。
こんな中途半端な俺だけど、
娘さんを思う気持ちは誰にも負けません!
雪奈さんを世界一俺は愛して居ます!
必ず雪奈さんを幸せにしてみせます!
雪奈さんと結婚させて下さい!」
「……雪奈どうかした?……」
……俺の突然の……
正式なプロポーズに雪奈が、
驚いて俺を見てたら心配そうに、
雪奈のお母さんが話し掛けた。
「……だってルウが……
こないだのがプロポーズだと……
やだ、私ったら涙が……」
「……早川くん……
雪奈には話して無かった様だね?」
「……は、い……
それに近いのは言いました。」
「……ヤダッ……
私ったらごめんなさい……」
「……あらあら……
この子ったらどうしましょ!」
「……早川くん……
仕事はどうするのかね?」
「勿論今のままでいいとは思って居ません。
落ち着いたらきちんとした、
仕事を探します。」
「……君は正直だな。笑……」
……雪奈のお父さんが……
優しく微笑んで俺を見た……
