
嘘つきな唇
第7章 *新境地*
「……ルウさん?……」
「……はい……」
「……私達はあの娘が可愛いいんですよ……
花嫁姿見せて下さいますね?……
勿論費用は心配しないで下さいね。
お願いしますね?ルウさん……」
「……あ、はい……
すみません。解りました。では、
費用は何年掛かってもお返ししますので……
はい、来週伺います!」
「……えっ、ルウ!?……
ちょっ、お父さんっ!?……」
俺は電話に出ようとした、
雪奈を慌てて止めた。そして電話を切った。
「……ルウどうしたの?結婚式挙げるの?……」
「……ああいいんだ雪奈結婚式挙げるよ?……」
「……でも……」
「……ヤバいよ雪奈……
雪奈のお袋さんに泣かれた……」
「……あ、お母さんが?……」
「雪奈、そりゃそうだよな?可愛いい、
一人娘訳の解らねー、
ヤローに取られるんだから……
花嫁姿ぐらいやっぱりご両親に、
見せてあげようよ?……」
「……ルウ……」
「……それに俺もほんとは……
雪奈の花嫁姿見たいし♪」
「……ルウ……
ルウが言うなら解ったわ……」
「……雪奈……
結婚式の費用は何年掛かっても、
二人で返して行こうな?」
「……ええそうね……ルウ有り難う……」
「……雪奈……俺こそ……有り難う……」
……俺は……
雪奈のご両親の為にもやっぱり、
結婚式を挙げる決心を固めた……
