嘘つきな唇
第7章 *新境地*
「それより雪奈ハネムーンとか、
直ぐには連れてってやれなくてごめんな?」
「……ルウ……
そんな事気にしないで?私は、
ルウと毎日一緒に居られるだけで、
凄く幸せなのよ?……」
「……でも……なんか俺情けないな……
結婚式も雪奈のご両親に、
費用を出して貰うのに、
ハネムーンも連れて行かれないなんて……」
「……ルウ……だって結婚式は急だもの。
ルウのせいじゃ無いわ……」
「……だけど……雪奈は……
ほんとに俺みたいな情けない男で、
ほんとにいいの?……」
「……ルウ!……怒るわよ!
私は貴方じゃなきゃ嫌なのよ?
ルウしか愛せ無いわ……」
「……雪奈……」
「……ルウは……情け無くなんかないわ!
これから私を永遠に守ってくれるんでしょう?……」
「……それは勿論そうだよ……
一生雪奈を守るし一生雪奈を愛して行くよ……」
「……だったら私はそれだけで充分幸せよ……
だから二度とそんな事言わないでね?
約束よルウ……」
「……雪奈……ごめん解ったよ……
もう二度と言わない。約束するよ……」
「きっとよ?ルウ……
約束破ったらもうルウなんて、
知らないんだから……」
「雪奈きっとだよ!マジごめん!
約束するよ……」
「あ、じゃあルウ!私ハネムーンの変わりに、
行きたい所があるわ!」
「……え、何処?……」
「……ルウと……初めて結ばれた場所よ♡」
「あ、もしかして?あの海の近くの温泉?……」
「……ええ!……私もう一度、
ルウと一緒にあの海を見たいわ!」
「ああいいね♪俺ももう一度見たいな♪」
「……素敵♪……じゃあ決まりね♪」
「……雪奈有り難うな……
いつかお金貯めてちゃんとした
ハネムーン行こうな♪」
「……ええ!……
でも私はあの海が一番素敵な、
想い出の場所だもの♪それで充分よ♪」
「……雪奈俺雪奈の……
そう言う優しいとこ大好きだよ♪
雪奈は最高の女だよ♪」
「ルウだってあの場所はルウと初めて、
結ばれた想い出の場所だもの……
私一生忘れ無いわ!」
「雪奈俺も!一生忘れ無いよ!
雪奈俺を選んでくれて、
ほんとに有り難う……俺マジで幸せだよ。
雪奈有り難うな。」
「……ルウ、私も!……
ルウの花嫁さんに慣れるなんて、
こんな幸せな事は無いわ!
有り難うルウ……」