
嘘つきな唇
第9章 *第2の人生*
「……雪奈帰ろうか……」
「……ええ……」
俺達は再び車に乗った。
「……雪奈……
東京最後の前夜祭どうしようか?」
「……そうね……どうしよっか?
あ、夜になったら東京タワーとか、
どう?」
「……オッ!……それいいじゃん♪」
「……ふふっ……ベタだけどね♪」
「……最高だよ!……
東京最後の夜じゃん♪雪奈ベストアイディア!」
「……ほんと?……良かったわ♪」
「……うん!……
夕飯は近場で食べてもいいし♪
その後雪奈のマンション行ってもいいしな♪」
「……そうね!……もう向かう?」
「……今2時か!……そろそろ向かうか♪」
「……ええ!……」
