
嘘つきな唇
第3章 *決心*
……カチャ……
「……ただいま……」
「……ルウ?……どうだったの、店は?……」
……ったく……
挨拶より先に売り上げかよ!
疲れて帰って来るんだから『お帰り』
ぐらい言ったらどうなんだよ……
「……ホラ……売り上げ表……」
……俺は……
売り上げ表を美砂に渡すと、
冷蔵庫からビールを取り出しソファーに座った。
すると売り上げを見てた美砂が、
「……あら凄い!……100万超えたのね♪
やるじゃない!ルウ♪」
案の定美砂は上機嫌だww
「……当たり前!……
俺がその気になりゃまあこんなもんだよ♪」
「……そうね♪……
さすが私が見込んだ男ね♪ルウは♪」
……なんてほんとは……麗奈のおかげだけど……
「……美砂……
悪いけど疲れてるから今日はもう寝るぜ?……」
「……あ、ええ……そうね。おやすみ。」
「……ああ……」
……さすがに美砂も……
今日は要求して来なかった。
……まあして来ても今日は断るけどな……
……俺は早々……
自分の部屋に戻ってべットにダイブすると、
秒殺で眠りに着いた……
