テキストサイズ

放課後は保健室で

第6章 泣きっ面にぶたさん




蹴ったのはお尻だけど壁との距離が近くて頭、ってか顔面を壁に強打した、みた…い………。


ズルズルと倒れ込む渡辺啓太。


ヨロヨロとこちらを向こうとする。


慌てて振り上げっぱなしだった右足を戻して気をつけの形にした。


「し、しばさき…さん?」


振り返った顔には擦り傷ができていて血がにじんでいるが目は見開かれていて放心状態のよう。


うわ―――っ!!


やっちまった―――っ!!



「わ、や、ごめんなさいいいい!!!!」

3歩後ずさりしたのち。


私は走り出した。


保健室の先生を呼びに。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ