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放課後は保健室で

第2章 鍵の落とし物




今までのオンナはキスをすればとたんにトロンとして抱きついてきたのに。


「…くくっ。おもしれぇ奴だなあ」


『惚れさせてやる』って言ったのは冗談なんかじゃない。

結構本気だ。



悔しいのもあるが。


それより俺が…




チャリンとまた鍵が音を立てた。


無意識に目がぶたさんを捉える。


「…ぶたさん」


俺の声が誰もいない保健室に響いて消えた。



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