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放課後は保健室で

第3章 おにぎりの具は何ですか



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午前中終了のチャイムが鳴る。


「柴崎さーん」


結の席へ鞄を持って行こうとしたとき苦手な声が私を呼んだ。


「…何?渡辺くん」


振り向くとへらっとした顔で笑う渡辺啓太がいた。


「昨日保健室のヒトに邪魔されて一緒に帰れなかったからさ、お昼一緒に食べようよ」


なんだその義務!?


別に振替必要ないけど!?


強い言葉が言えず、まごつく私を彼は別の意味で受け取ったらしい。



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