放課後は保健室で
第3章 おにぎりの具は何ですか
「いやあ、それはやめときなよ?女子としてどうかと思うし。イケメン君にとって顔は宝物みたいなもんだから」
くすくす笑いながら結は言うが、私は若干な苦笑い。
…どっかのイケメンさんの顔に蹴り入れたのはつい昨日だっけな。
「とにかく!晴香は私のそばにいなよ!そうすればアイツは寄ってこないから」
「なんか結虫除けスプレーみたい」
「あのねえ!せっかく守って上げるって言ってる友達を虫除けスプレー呼ばわりしないでくれる!?」
「わ―――っ!すみませんでしたあ!」