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三角関係ときどき四角

第3章 それぞれの思惑

「ごめんッ。お待たせッ。
紅茶の葉がなかなか見つからなくてッ」


舞彩がやっとリビングに戻ってきた。


「紅茶は一先ずいいから座りなさい」

「ぅん」


舞彩は父親に目配せをすると
俺の隣に座った。


「舞彩。陵介くんに未だ話をしていない
そうだね」

「ぇっと……ちょっと言いづらくて……
だって未だ私たち……ね?陵介くん」


未だ私たち……って
身体の関係どころか
キスもしていないとか
そういう類いのことか?

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