テキストサイズ

三角関係ときどき四角

第5章 天国と地獄

内風呂を出て部屋に戻った頃には
舞彩も落ち着き払っていて
それがちょっと寂しかったりする。


「寝ようか」


布団に入ると舞彩の方から
俺に身を寄せてきた。


「陵介くんとエッチしたい」


いつもの「ぇっと」が無いのも
寂しいというか物足りない。


舞彩は俺の心の中に
確実に爪痕を残している。


俺は俺で速度は緩やかながらも
じわじわと惹かれ始めている。


舞彩に対する淡い想いが
千夏に対する濃い想いに
追い付いてしまったら
どうなってしまうのだろうか。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ