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三角関係ときどき四角

第6章 リセット

「俺なんかが来ちゃっていいの?」


連絡をして30分後
陵介が珠理の部屋を訪れ
私が玄関先で出迎えた。


「緊急事態なの。さ、入って」

「お邪魔します」


陵介をリビングに通すと
珠理はコーヒーを淹れていた。


「こんな状況だけど、お互い初見だし
自己紹介だけ済ませようか」


珠理は一旦手を止めると
私と陵介の方に向き直った。


「初めまして。舞彩の夫の長谷川陵介です」

「……リョウくん?」


……知り合い?

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