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「ただいまぁッ。ぁッ、ほらねッ。
やっぱりキムチ鍋だったッ」

「本当は知ってたんだろ？キムチ鍋だって」


舞彩と竜介くんが賑やかしく帰宅した。


「今朝、冷蔵庫でキムチを見掛けた
だけだもんッ。ズルしてないもんッ」

「それを世間ではズルって言うんだよ。
はい、舞彩の負け」

「えぇッ……言わなきゃ良かったぁッ」


舞彩と竜介くんは兄妹のように仲がいい。


お互いに一人っ子だからだろう。