テキストサイズ

三角関係ときどき四角

第10章 怪文書が招いた悪夢と進展

つい先日のこと。


隆哉さんの紹介で長谷川医院に
看護師として勤め始めた私は
院長先生に呼ばれた。


『いつも姉と姪の舞彩がお世話になって
おります』

『そんな堅苦しい挨拶は抜きで構わないよ。
座ってください』


院長室には豪勢なソファーがあり
遠慮がちに端の方へ座らせて頂いた。


『あの……私は何故、院長先生直々に
呼ばれたんですか?』

『僕は回りくどい男でね。その用紙に
記してある文章を解読してはくれないか』

ストーリーメニュー

TOPTOPへ