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三角関係ときどき四角

第10章 怪文書が招いた悪夢と進展

思い当たる節が……脳裏を駆け巡る。


お父さんとはデキ婚だと
お母さんは言っていた。


院長先生との間にお姉ちゃんを身籠り
お父さんと結婚したということか。


『何故この話を私に?』


お姉ちゃんと隆哉さんは
当然知らないだろう。


『隆哉と千夏が別れる手助けを
珠理さんにお願いしたい』

『きょうだいだから……ですか?』

『これ以上は申し上げられません』


院長先生は怪文書に
ライターで火を灯すと
高級そうな灰皿に置いた。

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