テキストサイズ

三角関係ときどき四角

第10章 怪文書が招いた悪夢と進展

私が知っている限りの事実を
院長先生に打ち明けた。


院長先生の表情は険しくなり
次第に青ざめていく。


『隆哉……あの馬鹿がッ!!!』


怪文書であれ、お姉ちゃんと隆哉さんの
重大な秘密を打ち明けてくれた院長先生なら
他言はしないだろう。


院長先生の表情が一転した。


『千夏は集団に襲われたと言っていたね。
隆哉以外の素性は?』

『それはきっと姉本人も知らないと思います』


襲った相手の一人が
隆哉さんだということを
知って間もないお姉ちゃんが
他を知るはずがない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ