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三角関係ときどき四角

第10章 怪文書が招いた悪夢と進展

『隆哉と千夏のことは、この場で忘れて
頂きたい』

『私は怪文書を見せられただけで
何も存じ上げません』


口頭ではなく怪文書を提示したということは
そういうことだろう。


『いかにも。僕と珠理さんは運命共同体だ。
長谷川家の存続は僕と珠理さんに
掛かっている。その絆を強めようじゃないか』

『はい。院長先生の仰る通りです』


つまりそれは……


そういうこと。


院長先生と私は……


この院長室で……


固く結ばれた。

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