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三角関係ときどき四角

第11章 終わりと始まり

「それはそれは良かったですねー」

「ぅんッ。今ね、すっごく幸せだよッ」

「そんなに俺が好きか」

「だーい好きッ」


可愛いやっちゃなー。


だから人前に晒したくないんだよ。


「あんまり言うなよ。価値が薄れる」


で、未だ素直になれない俺。


「自分で振ってきたくせにッ」

「そうだっけ?忘れた」


好きと言ってほしいくせに
言われてしまうと不安になる。


舞彩の心の中にある俺を好きという意識が
言葉にする度に吐き出されているようで。

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