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三角関係ときどき四角

第12章 怪文書の行方

とある片田舎で診療所を営む
両親(雅俊千夏夫妻)の元で18年間育った俺は
大学進学を機に東京に上京した。


そして戸籍上は俺の兄姉にあたる
竜介舞彩夫妻の自宅で
大学卒業までの間、世話になることになった。


「ちょっと出掛けてくるわ。晩飯には
戻るって舞彩姉ちゃんに伝えておいて」

「うん。あ、じゃあ僕と入れ違いか。
僕は晩御飯食べたら用事があって……」


で、このおっとりした理系男子が
俺が世話になる三澤家の一人息子で
俺の甥にあたる伊庵。


俺と伊庵は同い年で
偶然にも同じ大学に進学する。

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