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好きな人が1人から2人に!

第2章 ~主人と従者~

「待て、ローク」

お辞儀をしようとするロークを、僕は止めた。

「人通りがあるとこで、坊ちゃま呼びとお辞儀はちょっと恥ずかしいからやめて」

「かしこまりました、泉様」

「ゴメン、あと様付けもやめて
さん付けでお願い」

外で坊ちゃま呼びと様付けをされると、何か恥ずかしくなる。

「申し訳ございません、泉さん」

僕は、ロークに見送られながら階段を上り、ホームへ向かった。

◇JR桃谷駅・改札付近◇

「……朝の通勤ラッシュ…思ってたより、かなりキツかった…。」

朝の通勤ラッシュが、どういう感じなのかわかっただけでも良しとしよう…。

◇道中◇

「ふぅ、いよいよ今日からクラスの教室に入るのかぁ」

どんなクラスで、どんな人達と友達になれるのかな。

緊張と楽しみの、両方の気持ちが出てきている。

「もうすぐだ」

僕は、向こうの方に見える学校を目指す。

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