21年愛~これからもずっと
第1章 リアル1章 にの目線
Jr.時代。
初見。大人しい印象だった。女の子?と間違える
くらいのキレイな顔をしたあいつに俺は
珍しく自分から声を掛けたのが始まりだった。
周りのうるさいJr.の子ども達とはちょっと
違う雰囲気で、ただ座っていたあいつに
何故だか目がいったのよ。
そう。
今思い返してみたら、やっぱり最初から
気になったんだろうな。
構いたくなった。
見慣れない奴がいるなって思ったのが
きっかけではあったはずよ?
だけど、普段あの頃も自分から積極的に
他人に関わるような事をしない俺が
知らない奴に声を掛けたりする事は絶対なかった
であろうから。
だから、やっぱり気になったってのが
今でも記憶にあるのよ。
しかも、年下に見えたあいつは実際俺より
一つ年上だって言うのには驚いた。
大人になってからの、一つ、二つ違いなんて
対して気にならないもんだ。
言っちゃあ、一緒みたいなもんでしょ?
でもさ、10代の頃の一つ、二つ違いは
やっぱ大きいよね?
俺より年上って言うけど、話し方や見た目は
本当に年下に見えたんだ。
なんでだろうね?
俺が、ちょっと先に事務所入って先輩風吹かせて
たのかな?
あんまり、覚えてないや。
だけど、話した瞬間のあいつの醸し出す何もかもに
一気に俺は持っていかれちゃったんだろうね。
さすが、その後の「スーパーアイドル相葉ちゃん」
って呼ばれるくらいの何かを、俺も感じたんだろうね。