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21年愛~これからもずっと

第1章 リアル1章 にの目線



現在(いま)から遡る事10年くらい前


某歌番組収録の楽屋にて。


相「に~のっ!」


ワッと言って後ろから覗き込んでくるあいつに


ニ「分かってましたけど」


さらりと返す俺。


相「嘘だぁ~驚いたでしょ?」


俺達のやり取りをメンバーは、特に何にも干渉してきたりはしない。
こんな感じが日常だから。
他の3人は、それぞれ台本読んでたり、スマホ弄ってたり、新聞読んでたり。


相葉さんは、俺に構う。
俺は嬉しいのに、それを見せようとしないようにする。天の邪鬼なやつ。


ゲーム機からも、視線を外さず相葉さんを交わす対応をしてみせる。


そんな態度な俺だけどさ……


心の中では全然違う俺がいるのよ。


楽屋に入ったら、まず相葉さんがいないか目で探すのが最初にする事で。
昔からの癖になってるようなもん。


だけど、相葉さんが居たからって犬みたいにしっぽ振ってるのが分かるくらいに、嬉しさは決してアピールはしない。


これ、基本姿勢ね?


今みたいに、すっかり定着した天の邪鬼がいつだって顔を出す。


いつからだろう?


こんななっちゃったの?


……覚えてないや。







 



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