21年愛~これからもずっと
第1章 リアル1章 にの目線
相葉さんちに遊びに行く時は、いつも
ワクワクしていたあの頃を思い出す。
好きな野球の話や、ゲームの話、マンガも
勿論、二人とも大好きだし。
趣味が合うし、お互い二人でいて黙ってる
時間が長くても「何か話題を……」
なんて、気を使う事もなくって本当に
心底安心感があった。
同じメンバーにこんな人がいてくれるなんて
奇跡だって思う。
Jr.時代は、シンメで組まされる事も
多かったし、俺の相棒みたいな感じだった。
だけどさ、俺は相葉さんといて、いつも
少し違う感情を感じている自分がいる事に
この頃くらいからか多分……
記憶が曖昧なんだけど
気付いたんだよな。
だって相葉さんの距離感がおかしいから。
いや?
俺が相葉さんに取る距離感がおかしかったのか?
相「にのっ?にぃ~の?」
って、あの屈託のない、
まるで太陽みたいな笑顔が
至近距離で向けられてさ。
相「行こっ!」
って必ず、手繋いでくるし。
……俺からも繋いでた
っけ?
やっぱり、今思えば曖昧な若い頃なんだけど。
相葉さんを意識しだしたのは
そうだねぇ……
やっぱり、この頃くらいからだったはずよ?