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愛すると言う事…

第6章 episode 6


気を取り直したのか、相葉さんは風呂敷に包まれた三段のお重をテーブルに広げて。
『約束通り!雅紀特製手作り弁当♪』って叫びながらお重の蓋を開けた。

ニノが『この段は俺のお手製ね♪』って見せてくれて。
翔さんが楽しそうに笑う。

何だか分かんないけど…温かいなって思った。
この人たちと一緒にいた頃、俺はいつもこんな温かい思いをしてたのかって考えたら、早く思い出してあげなきゃと思う。

ばあちゃんがもう居ないんだって事実も、本当なら泣きたくなる程悲しくて淋しいはずなのに、翔さんが居てくれたお陰で泣かずに済んだ気がする。


お重を突っつきながら翔さんは二人の事をいろいろと教えてくれた。


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