貴方の涙は俺が拭くから ON
第12章 吐き通せなかった嘘5 智
不思議そうにしてたニノの表情が 俄かに曇って
ぐぐっと眉間に皺がよる
そーゆー顔すると 意外なほど迫力あるんだよな
「ほ、ほら、物事にはタイミングってもんがあるだろ?
俺、一応リーダーだからさ、5人の輪とか風紀とか、色々気を遣うんだよ
だから、言うべき時が来たら俺からみんなに言うから・・・もうちょっと待ってような?」
「・・・・・・・・・・・・」
“何考えてんだ、おっさん”って顔すんじゃねーよ
そう、俺には俺の 都合とか、事情ってものがあるんだから
イイ子で待ってて欲しいんだよ
もしかしたら、それはニノが考えてるより
かなり長い時間になるかも知れないんだけど・・・