貴方の涙は俺が拭くから ON
第16章 変われない関係4 智
「ニノ・・・」
「浮気も許す、あ、でもなるべく俺にわかんないようにやってほしいけど。
やっぱ知っちゃったら 面白くは無いからね」
「ニノ・・・」
「利用されて、振り回されて、ボロボロになって最後に捨てられたとしても、究極アンタが幸せで、笑っててくれたらそれでいいの。 ハハ・・・バカだな、俺」
「ニノ、ってば」
「・・・だから、俺の居ないとこで泣かないでよ。泣くなら俺の腕の中で泣いて」
そう言った後、
最後にニヤッと笑って コーヒーを飲み干すと
テーブルに両手をついて立ち上がった
「んじゃ、帰るわ」