
貴方の涙は俺が拭くから ON
第19章 忘れられない過去1 智
夏休みにはニノたち東京のジュニア連中も京都に来て
一緒に舞台に立ったりした
久々に懐かしい面々と会った俺は
珍しく毎日はしゃぎ、浮かれて
その分、みんなが東京に戻ってしまった時には
随分寂しい想いをした
せっかく今の生活にも慣れてきたところだったのに
東京組に置き去りにされたような気分で、
ちょっとふさぎ込み
話しかけられても、応える口数はぐんと減り
それが
「俺達の事をないがしろにしてる」
なんて一部の人間の反感を買ってたなんて
全く気付かなかったんだ
