
貴方の涙は俺が拭くから ON
第19章 忘れられない過去1 智
いつもなら 身体のキツさを笑って訴え
バカな話して憂さ晴らしするのに
その夜の俺は さすがに落ち込んで笑うことも出来ず
「ニノ・・・俺、もうやんなっちゃったよ・・・・・・」
「どうしたの?何かあった?フライング失敗したの?偉い人に叱られた?」
「そんなんじゃないけど・・・何となく、もう・・いいかな、って・・・」
「・・・早く東京に戻っておいでよ、俺ジャニーさんに言ってあげる」
「はぁ・・・どっか行きてぇなぁ・・・」
「だから東京に戻っておいで、って」
「・・・・・・」
