テキストサイズ

貴方の涙は俺が拭くから ON

第22章 忘れられない過去4 ニノ


4-2

30分くらいか
それとも1時間経ったのか

手に持ってた文庫本は 1ページも進まないまま

気が付いたら 大野さんが目の前に立ってたから
慌てて本を閉じる


「もう・・・いいの?」
「うん・・・」

辺りを見回したけど、誰もいない

「あの・・・」
「あぁ、先輩?もう帰ったよ、大阪帰って仕事に行くって」

「そっか・・・」
「俺達も、帰ろ」

「うん」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ