
貴方の涙は俺が拭くから ON
第26章 夢の中で2 ニノ
2-1
「朝まで?・・・相変わらずだなぁ、まぁ頑張んなよ」
そんなふうに言われて電話は切れた
大野さんの仕事が 明日そんなに朝早いなんて ついてない
てゆーか、やっぱあの人のスケジュール把握しとかないと
せっかく俺の方に時間があっても
大野さんが予定あるんじゃ
「これから会おう」なんて言い出すことも出来ない
はぁ・・・
また今日も会えずじまいか・・・
「待たせてごめん。真っ直ぐ自宅でいいよ」
ため息をひとつ吐いて マネージャーの車に乗り込んだ
