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貴方の涙は俺が拭くから ON

第31章 夢の中で7 智



そう思って来た
それなのに


「はは・・・男はみんなえっちだぞ、知らねぇのか」
「そんな風にあんまり無防備でいると、俺 我慢できなくなって 襲っちゃうからな」


わざと低くしたニノの声に 
ぎくりとして 一瞬息が詰まった


言葉が出なくて、

我ながら乾いた声で
わざとらしく笑うことしか出来なくて
ニノも ん?って俺を見る

何でもない、って言う代わりに 
俺の方から ぎゅっと力を込めてニノの背中を抱いた

抱くことしか出来なかった





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