テキストサイズ

貴方の涙は俺が拭くから ON

第36章 言わなくちゃいけないのに5 ニノ



思わず俺もくすくす笑ってから
改めてごん、と額をテーブルに打ち付けた


「ニ、ニノ?どしたの?」
「ふっ・・ふふ・・・っ・・」

「ん?」
「ふはは・・・」

「笑ってんの?」
「ふは・・・っ・・・安心したら笑えて来て・・・はは・・・」

「ニノぉ・・・」
「ははっ・・・、う・・・うぅ・・・」

「え?」
「・・っく・・・」

「な、泣いてんの?」
「泣いてねーよ!」


泣いてなんかいない
ただ、目から水が溢れ出て、止まらないだけなんだよ!


ストーリーメニュー

TOPTOPへ